Vegetable Record × SINRA FURNITURE 2021.05.16

sinra26.jpg

Vegetable Recordの特別対談。国産無垢材のオーダー家具、SINRA FURNITUREの店内音楽「Song for SINRA FURNITURE」について、Syotaro Hayashi(写真中央)とRyota Mikami(写真右)がSINRA FURNITURE代表の坂本氏(写真左)と話した。

三上:今日はベジタブルレコードの特別対談の第1回目ということで、無垢材オーダー家具のブランド「SINRA FURNITURE」の
店内音楽「Song for SINRA FURNITURE」について、代表の坂本さんとお話したいと思います。本日はよろしくお願いいたします。

林・坂本:よろしくお願いいたします。

SINRA FURNITUREとショップについて

三上:早速なんですけど、ブランド「SINRA FURNITURE」とこちらのショップについてご紹介いただければと思います。

坂本:SINRA FURNITUREは国産の木を使った家具屋で、ハンドメイドで高品質の家具を作っています。木の他にもこういう革ですとか、椅子の座面の籐のような自然素材を使って、家具作りをしています。ここのお店は実際にお客さまに家具を見ていただいて、ここに置いてある家具をベースに、木も色んな種類があるので、どの木で作るかとか、あとはお部屋のサイズに合わせて(家具の)サイズを変更したりとか、そういう、お客さまとの対話の場所としてやっています。

三上:オープンしたばっかりなんですよね?

坂本:そうですね。まだ1ヶ月経ってないくらいです。

三上:場所が渋谷のNHKの前という。

林:すごく立地がいいですよね。

坂本:まあちょっと背伸びして頑張ってやりました。

林・三上:笑

音楽を依頼した経緯

林:ショップの音楽を依頼した経緯を教えていただけますか?

坂本:そうですね、元々2人ともお知り合いで、こういう店内の音楽とか、商業施設の音楽を作られている活動を知っていたので、僕もお店を始めるにあたって、素敵な空間にしていきたかったのでお願いしました。

 

三上:今のこの状態はそのころに描いていた感じの雰囲気なんですか?

 

坂本:そうですね。元々こういう感じをやりたかったんですけど、最初はやっぱり資金も無かったですし、自分らしさというか、オリジナリティも無かったので、まあ、もがいていた時期もあって、何年か頑張ってしっかり働いて、お金と技術と知識を蓄えて、あらためて始めたって感じですかね。

 

林:お店出す前はずっと自分の家具の作品とかはオンラインで発表してたんでしたっけ、展示会とか?

 

坂本:展示もほとんどやっていなくて、SNSで上げるくらいだったんですけど、発信っていうのは。あとは、OEMとか、そういう企業の下請けの仕事をしながら、自分の作品も作りながらって感じで、並行してやってましたね。

「音楽付きイス」「音楽付き靴べら」

林:僕らのお店で一度、坂本さんと「音楽付きイス」「音楽付き靴べら」という、コラボレーションの企画でやったんですけど、あれは最初の展示なんですか?

 

坂本:ほぼほぼ・・・、1〜2回目くらいで、ほぼ最初くらいです。


林:展示とインスタレーションみたいな形でコラボレーションしたのは初めてですか?

坂本:そうですね。しかも、ちょっと尖った感じのアートっぽい展示は本当に初めてだし、すごい新鮮でしたね。

三上:僕らもあそこまで極端な展示は初めてというか、そのころから、他の人と一緒にお店の中で(展示を)やったりとか、「音楽付き〇〇」みたいなのを色々と拡張していくみたいな・・・、わりと序盤だったので、それで極端にやった方がいいかなと思って、「音楽付きイス」「音楽付き靴べら」は「森羅万象」の森羅をテーマに、(楽曲を)作ったりして、木を伐採するところから着想を得て、チェンソーの音を入れたりして・・・、木が倒れる音とか、「ヴァィーン!」みたいな音を入れたりとか。

「音楽付きイス」「音楽付き靴べら」

三上:今回の楽曲コンセプトは、そこ(前回の曲)から微妙に続いてるといえば続いてるんですけど、「森の中」「ささやき」「工房」をコンセプトに僕ら作っていて、森の中を歩き回るようなイメージを音楽で表現したっていう感じですね。

林:今回の制作方法は、最近僕らがわりとやっている手法なんですけど、あらかじめお互いに音楽のキー(調性)だけ決めておいて、それぞれ別々に作って、出来上がったものをお互いに(相手の曲を)何も知らない状態でミックスして、完成させるっていうような・・・、そういう手法をとっていますね。結構、特殊な手法だなと思うんですけど。

三上:ちょうど今(バックで)流れてる曲がそれ(Song for SINRA FURNITURE)なんですけど、例えば、この部分は僕が作ってるとか、この部分は林が作ってるっていうのがあって、大まかな雰囲気の共有は(事前に)してるし、もちろん最終調整はしてるので、最終調整っていうのは、音が完全にぶつかってるとか、音が多くなりすぎてるとか、そういうのは調整しますけど、概ねほとんどそのままなので、わりと僕らも偶然性というか・・・。

坂本:息ぴったりですね。付き合いも長いから。

三上:でもそれこそあれですよ。さっき話に出てたambientdesignsのユニークな結婚式の時からその手法を実はやってて、でもその時は失敗に終わったんですよね。6種類くらい(曲を)作って、色んな音楽が同時に鳴っても1曲として楽しめるみたいなコンセプトでやったんですけど、結構グダグダになっちゃって、そこから3年間くらいなんやかんや色々やってて、僕らも今は偶然性を楽しめるみたいな感じになってますね。

僕が作ってる(曲の)部分が、
マリンバ、エレクトリックギター、エレクトリックピアノ、

キーボード、アコースティックピアノとかを使って、

木々がずっと続いていくような・・・、

向こう側が見えない森の中を歩いてるみたいな、
そういう雰囲気で作ってますね。

林:僕は自然の要素を・・・、
風の音とか、鳥の鳴き声とか、

木々のざわめきみたいな、そういうのを
全部シンセサイザーで表現したら面白いかなと思って、

シンセサイザーで擬音化するように表現しましたね。

あとはアコースティックギターとかも使ってるんですけど、
音楽で作った森から店内の家具が出来たようなイメージというか。

人工的なものと自然的な要素をミックスさせて、

森の中の工房で木を(使って家具を)人工的に作ってるみたいな笑、
三上:笑

その周りに木のざわめきがあるような・・・、
そういうイメージで作ってますね。